名古屋市から西に約20km、西側が三重県との県境と隣接する弥富市。ここでは、そんな弥富市の土地相場情報を紹介していきます。

 

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弥富市の土地は平均6万2626円/m2

弥富市の土地購入の平均価格 6万2626円/m2 坪単価:20万7030円
(全国平均) 14万9978円/m2 坪単価:49万5796円
(同県(都)平均) 15万5071円/m2 坪単価:51万2632円

まず、弥富市の土地購入の平均価格を見ていきましょう。

これは、国土交通省に登録される「地価公示」の数値と県庁による「地価調査」の数値に基づいて、独自に算出されているデータです。平成27年で見てみると、6万2626円/m2(坪単価:20万7030円)。

平 成27年の全国平均が14万9978円/m2(坪単価:49万5796円)、愛知県内の平均が15万5071円/m2(坪単価:51万2632円)ですの で、それらと比べると地価は低くなっています。とは言っても、愛知県の場合、名古屋市のみが県内平均を大きく上回り、それ以外の市はすべて平均以下になっ ていることは考慮に入れておくべきです。

市内にはJR関西本線と近畿日本鉄道・名古屋線、名古屋鉄道・尾西線が走っており、これら各線の駅に近づくほどその土地の地価は上がっていく傾向が見られます。

平成27年の公示地価で最も高額だったのは、「鯏浦町南前新田46番4外」で9万0300円/m2(坪単価:29万8512円)でした。

宅地と商業地との地価の違いを見ると、宅地の平均価格は5万9623円/m2(坪単価:19万7101円)。商業地の平均価格は8万2150円/ m2(坪単価:27万1570円)となっています。

■金魚の生産量日本一の港湾都市、弥富市

面積約48km2、南北にやや細長い形状をした弥富市は、名古屋市の西側20kmほどの距離に位置し、市域の西側は三重県の県境と接しています。愛知県内では比較的新しい市で、平成18年に弥富町と十四山村が合併して市制施行しました。

市の南部は伊勢湾に面しており、江戸時代以降の干拓によって陸地面積を増やしてきました。昭和40年代以降は、北部の駅周辺を軸にベッドタウンが形成され、人口が増加。現在の人口は4万5000人ほど。愛知県内では最も人口が少ない市です。

交 通面を見てみると、市内にはJR関西本線と近畿日本鉄道・名古屋線、名古屋鉄道・尾西線が走っています。いずれも市の北部を通過する路線で、駅は多くあり ませんが、三線それぞれが乗り入れる弥富駅/近鉄弥富駅周辺は中心市街地として機能。弥富駅は海抜0m以下のところにあり、「日本一低い駅」としても知ら れています。

自動車のルートとしては、北部に東名阪自動車道が走り、弥富ICが設置され、南部には伊勢湾岸自動車道路が走り、湾岸弥富IC が市内物流の要所として活用されています。産業としては、製造業や物流業が強く、南部は川崎重工業の工場を中心とした工業地帯。また、農業では米の生産地 としても知られています。

特徴的なのは金魚の養殖。「弥富金魚」と呼ばれており、その生産量は日本一。競り市が開催されると賑わいを見せます。これを受けて、市の公式キャラクターにも「きんちゃん」という金魚のキャラを採用。「金魚日本一大会」も開催され、見どころのひとつとなっています。

そ の他、市の名物としては芝桜があり、三ツ又池公園では毎年植樹が進められ、現在では約10万本の芝桜が見られるまでの規模となりました。毎年春に開催され る「芝桜まつり」は市の内外から人が訪れる人気のイベント。東海地方随一の芝桜名所として、弥富市のPRにも一役買っています。

 

 

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■弥富市の土地評価額の動向 

過 去10年間(2006~2015年)の平均地価データを見ると、2006年の6万7438円/m2(坪単価:22万2937円)から2015年まで、 2008年の0.15%という微増を除いては下がり続けています。2006年以前を見ると(市政施行前ですが)1992年から下落トレンドが続いているよ うです。2015年の地価を対前年比で見ると、0.21%の下落がみられました。

この10年間での価格の振れ幅は5000万円/m2ほどで、目立った値動きのなかったエリアと言えそうです。

■弥富市の地価ランキングは全国302位 

それでは、改めて弥富市の地価を他の市町村と比較してみましょう。全国順位で見ると1731市町村中、302位にランクされており、愛知県内の順位は54市町村中、42位。また、対前年比の地価上昇率-0.21%は全国で426位、愛知県内では39位でした。

あくまでも目安として同程度の価格帯の地域を見ると、県内では知多郡阿久比町や知多郡武豊町、全国から探していくと、中頭郡西原町(沖縄)、洲本市(兵庫)、筑紫野市(福岡)、富山市(富山)などと近い数値となっています。

■総括

市政施行以来、地価の下落トレンドが止まらない弥富市ですが、このまま下がり続けるのかというと、そうは言い切れない要素もあります。というのも、弥富市は特に製造業や物流業が盛んな地域であり、日本の景気から受ける経済的な影響が大きいエリアです。

つ まり、アベノミクス等、政治経済的な要因によって今以上に景気が上向いていくのであれば、今後地価が加速的に上昇していく可能性は十分にあります。ただ し、そういった外部的要因ではなく、内部的なプラス要素がこれといって見当たらないのも事実ですので、短期的な上昇予想は立てづらいところです。

 

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