「名古屋市で新築二世帯住宅を建てるか迷う…」とお考えの方へ。
二世帯住宅は多くのメリットがある一方でデメリットもあります。
購入してからの後悔を防ぐためにも、事前に特徴や費用相場などを把握しておくことが大切です。
今回は、名古屋市の新築二世帯住宅について解説しています。
名古屋市で新築二世帯住宅が選ばれる理由や費用相場、利用できる補助金などを解説しているので、新築二世帯住宅の購入を検討中の方は参考にしてみてください。
- 愛知県名古屋市で二世帯住宅が選ばれる理由を紹介します。
- 二世帯住宅の特徴を押さえておきましょう。
- 愛知県名古屋市で二世帯住宅を建てる費用相場を紹介します。
Contents
施工事例
愛知県名古屋市で二世帯住宅が選ばれる理由
愛知県名古屋市で二世帯住宅が選ばれる理由は、以下のとおりです。
・建築費用の総額を抑えたい
・ライフスタイルに合致
・相続や税制面でのメリット
二世帯住宅の魅力を1つずつ紹介します。
建築費用の総額を抑えたい
「名古屋で家を建てたいけど、土地の単価が高くて建築費用に回す予算を確保できない」という方も少なくありません。
実際、名古屋市はほかの隣接市町村と比較しても、土地単価が高い傾向にあります。
・名古屋市:21.2万円/㎡(70万円/坪)
・清須市:9.8万円/㎡(32.3万円/坪)
・大府市:14.4万円/㎡(47.6万円/坪)
・春日井市:11.2万円/㎡(37万円/坪)
・長久手市:16.4万円/㎡(54.2万円/坪)
土地単価が比較的高いエリアに住む際に役立つのが二世帯住宅です。
親世帯と子世帯が協力して1つの家を建てるため、個別に住宅ローンを組むより負担を分担できます。
このように、建築費用の総額を抑えたい方に二世帯住宅は選ばれています。
参考:国土交通省|第12表 名古屋圏の市の住宅地の平均価格等
【関連コラム】:二世帯住宅の種類別・坪数別の費用相場、節約する5つのコツを解説
ライフスタイルに合致(子育て、共働き支援、介護)
ご家族のライフスタイルに合致しやすい点も、二世帯住宅の魅力です。
世帯間の協力により、日々の暮らしに多くの利点が生まれます。
・子育て支援:祖父母によるお子様のサポート体制
・介護の備え:親世帯に対する介護のスムーズな支援
・家事の分担:食事の準備や掃除などの負担を軽減する協力体制
世帯間で支えあう体制を自然に構築できるため、仕事と家庭を両立しやすくなります。
相続や税制面でのメリット
特定の要件を満たすことで、相続税や固定資産税などの税負担を軽減できる可能性があります。
たとえば、相続税の「小規模宅地等の特例」があります。
この特例が適用されると、被相続人の居住用宅地の評価額を最大80%減額可能です。
このように、相続や税制面においてメリットがあるため、二世帯住宅は多くのファミリー層から支持されています。
参考:国税庁|相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)
知っておきたい二世帯住宅の特徴
購入してから後悔しないためにも、事前に二世帯住宅の特徴を知っておくことが大切です。
・二世帯住宅を選ぶメリット
・二世帯住宅を選ぶデメリット
・二世帯住宅の種類を確認
二世帯住宅の特徴を1つずつ紹介します。
二世帯住宅を選ぶメリット
二世帯住宅を選ぶメリットは、以下のとおりです。
・建築費や光熱費などの経済的な負担の軽減
・子育てや介護におけるスムーズな相互扶助
・資産の円滑な承継と税制面での優遇
・防犯面での安心感の向上
・災害や急病など緊急時の迅速な対応
特に、経済的なメリットが大きいです。
住宅ローンや固定資産税などを世帯間で分担でき、将来の相続時にも税制上の優遇措置を受けられる場合があります。
また、子どもの送り迎えや急な発熱時に親世帯のサポートを得られる環境は、共働きのご家庭にとって大きな安心材料です。
二世帯住宅を選ぶデメリット
多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
・生活リズムや価値観の違いから生じる気遣いやストレス
・共有スペースの利用方法などに関する意見の対立
・プライバシー確保の難しさ
・将来、片方の世帯が空き家になるリスク
プライバシーとコミュニケーションの問題に悩むご家庭も少なくありません。
たとえ家族であっても、生活音はストレスの原因になります。
そのため、設計段階で世帯間の防音対策を徹底することが大切です。
【関連コラム】:二世帯住宅はやめたほうがいい?デメリットだらけと言われる7つの理由、メリットを紹介
二世帯住宅の種類を確認
二世帯住宅は、以下の3種類に分かれます。
・完全分離型:玄関や水回りなどすべてを世帯ごとに分離
・部分共有型:玄関や浴室などの住まいの一部を共有
・完全同居型:寝室や子ども部屋などの個室以外はすべて共有
それぞれメリット・デメリットが異なるため、ご家族のライフスタイルに合うタイプを選択することが大切です。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
完全分離型 | プライバシーを確保できる | ほかの2つと比べて建築コストが高くなる |
部分共有型 | コストとプライバシーのバランスが取れる | 共有部分のルール決めが必要になる |
完全同居型 | ほかの2つと比べて建築コストを抑えられる | プライバシーの確保が難しい |
それぞれの特徴を理解したうえで、家族間の関係性や予算に応じて適切なタイプを選びましょう。
愛知県名古屋市で二世帯住宅を建てる費用相場
愛知県名古屋市で二世帯住宅を建てる費用相場を紹介します。
費用が気になる方は、参考にしてみてください。
名古屋市の平均的な土地取得費用
土地1㎡あたりの平均価格は、21.2万円(70万円/坪)です。
愛知県の敷地面積の平均である217.3㎡を参考にした土地取得費用相場は、4,606.7万円です。
名古屋市の平均的な新築費用
愛知県の建物価格の相場を参考にすると、名古屋市の平均的な新築費用は3,605.2万円です。
住宅面積の平均は115.1㎡のため、1㎡あたりの相場は31.3万円(103.4万円/坪)となります。
参考:住宅金融支援機構|2024年度集計表(土地付注文住宅)
名古屋市で注文住宅、総額の目安
建物の3,605.2万円と土地の4,606.7万円を足した総額は、8,211.9万円です。
あくまで平均価格のため、参考程度にお考えいただけると幸いです。
費用は床面積や敷地面積の増減で調整できます。
詳細な費用を確認したい方は、actie(アクティエ)までお気軽にご相談ください。
事前に知っておきたい、県や市、国の補助金
ここでは、愛知県名古屋市で利用できる補助金制度を紹介します。
・令和7年度 住宅等の脱炭素化促進補助
・子育てグリーン住宅支援事業
・戸建ZEH支援事業
・各種減税制度
二世帯住宅を建てる際に補助金を活用することで、建築費を抑えられます。
安く家を建てられる制度について1つずつ見ていきましょう。
令和7年度 住宅等の脱炭素化促進補助(※予算上限到達済)
名古屋市は、地球温暖化対策として「住宅等の脱炭素化促進補助」という補助金制度を実施しています。
すでに予算上限に達しているため令和7年度は申し込みできませんが、制度の概要を紹介します。
名古屋市内の新築住宅に太陽光発電設備や蓄電システムなどを導入した場合、補助金の受取りが可能です。
具体的な補助金額は、以下のとおりです。
・太陽光発電設備の導入:新築の戸建住宅に設置する場合、1kWあたり1万円
・蓄電システムの導入:蓄電システムの蓄電容量1kWhあたり1万5千円
・HEMSの導入:1件あたり1万円
また、ZEH住宅の購入や家庭用燃料電池システムの導入なども補助金の対象です。
住宅等の脱炭素化促進補助を利用したい方は、名古屋市からの最新情報をお待ちください。
参考:名古屋市|令和7年度 住宅等の脱炭素化促進補助
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業とは、省エネ性能に優れた住宅の取得を支援する国の制度です。
子育て世帯に限らず、条件を満たすと補助金を受け取れます。
具体的な補助額は、以下のとおりです。
・GX志向型住宅:160万円
・長期優良住宅:80万円
・ZEH水準住宅:40万円
住宅の性能に応じて補助額が変わるため、どのレベルの省エネ性能にするかを計画段階で明確にしましょう。
住宅会社と相談して具体的なプランを考えるのがおすすめです。
参考:国土交通省|注文住宅の新築
戸建ZEH支援事業
戸建ZEH支援事業とは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の住宅普及を促進するために設けている補助金制度です。
ZEH住宅は55万円、より高性能なZEH+に認定されると90万円が支給されます。
また、蓄電システムや直交集成板などの省エネ設備を導入すると、補助金の加算もできます。
参考:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|戸建ZEH(パンフレット)
各種減税制度
新築住宅を購入する際には、税金の負担を軽減できる制度も検討してみてください。
特に、住宅ローン減税と固定資産税の減額を活用できると、税金の負担を大きく減らせます。
・住宅ローン減税:年末のローン残高0.7%を最大13年間、所得税等から控除
・固定資産税の減額:新築後3年間、固定資産税を1/2に減額
固定資産税の減額は、長期優良住宅を新築で建てた場合は3年の期間が5年に延長されます。
こうした制度は自動的に適用されるわけではなく、手続きが必要です。
適用要件が細かく定められているため、家づくりの計画と並行して住宅会社に確認することをおすすめします。
【参考】
・国土交通省|住宅ローン減税
・国土交通省|新築住宅に係る税額の減額措置
名古屋市の二世帯住宅、設計の際に検討したいポイント
最後に、二世帯住宅の設計を考える際のポイントを解説します。
・外部、および家族内でのプライバシー確保
・子育てや介護に配慮した設計
・狭小地における代表的な工夫を確認
・ライフステージの変化に対応できる工夫
ご家族全員が満足できる家を建てるためにも、設計のポイントを押さえておきましょう。
外部、および家族内でのプライバシー確保
外部からの視線と家族間のプライバシーを確保することは、二世帯住宅の満足度を左右します。
お互いの生活音や気配がストレスにならないよう、間取りや設備に以下のような工夫をしましょう。
・世帯ごとに分けた玄関や生活動線の分離
・上下階で寝室やLDKの位置をずらし音に配慮
・互いの室内が見えないよう計算して窓を配置
・気兼ねなく会話できる遮音性の高い壁やドアの採用
こうした工夫を取り入れることで、程よい距離感を保ちながら安心して暮らせる住まいが実現します。
【関連コラム】:二世帯住宅で完全分離型間取りを成功させる方法|快適な動線確保には何坪必要?
子育てや介護に配慮した設計
子育てや介護を見据えた設計は、長期的に見て家族全員の暮らしやすさにつながります。
例えば、室内の段差をなくすバリアフリー設計、廊下や扉の幅を広く確保しておくことで、車いすの利用がスムーズになります。
また、親世帯の寝室を一階に配置すると、階段の上り下りの負担を軽減可能です。
現在の利便性だけでなく、10年後、20年後の暮らしを想像しながら間取りを計画することで、長く安心して住み続けられる家づくりにつながります。
狭小地における代表的な工夫を確認
狭小地であっても、設計の工夫次第で快適な二世帯住宅は建てられます。
限られた敷地を最大限に活用するためにも、立体的な家づくりを検討しましょう。
・居住面積を確保する3階建て住宅の採用
・空間を広く見せるロフトや勾配天井の活用
・駐車スペースを建物内に収めるビルトインガレージ
こうした工夫を組み合わせることで、狭小地ながらも快適な住まいを実現できます。
土地の形状や法規制を考慮し、最適なプランを建築会社と相談しましょう。
ライフステージの変化に対応できる工夫
子どもの独立や親の介護など、将来の家族構成の変化を見据えた工夫を取り入れると、住まいの価値を長く保てます。
例えば、子ども部屋を将来は二部屋に分けられるよう、ドアや収納を二つ設けておく設計が考えられます。
また、完全分離型住宅の場合は水道や電気メーターを分けておくと、将来的に片方の世帯を賃貸に出すということも可能です。
今の暮らしだけでなく、将来の多様な可能性を考慮して家を設計すると、より快適な暮らしにつながります。
まとめ|名古屋市の二世帯住宅はactieにご相談を
【事例詳細】:機能美を追求した分離型の2世帯住宅
名古屋市の土地相場4,606.7万円と建物相場3,605.2万円を足した総額は、8,211.9万円です。
あくまで平均価格のため、参考程度にお考えください。
注文住宅を建てる費用は、土地選びや床面積の増減で調整できます。
今回の内容を参考に、理想とする二世帯住宅をご家族で話し合ってみてください。
actie (アクティエ)では、お客様のどんな小さな声にも耳を傾けています。
「予算に合うプランが知りたい」「分離型の二世帯住宅にするか迷っている」など、お気軽にご相談ください。