
「傾斜地に住宅を建築したいけど、希望条件を満たした住宅を建てられるのか不安…」とお考えの方へ。
傾斜地はメリットが多い一方で、法律による制限や被災リスクなどに注意が必要です。
今回は、傾斜地に住宅を建築するメリットや注意点、建築例などを紹介します。
傾斜地に住宅を建てるか検討中の方は、最後までご覧ください。
- 傾斜地に住宅を建築するメリット・魅力を解説します。
- 土地を購入する前に、傾斜地に住宅を建てる注意点を押さえておきましょう。
- 傾斜地に家を建てる建築例を紹介します。
Contents
傾斜地に住宅を建築するメリット・魅力とは

傾斜地に住宅を建築すると、以下のメリットがあります。
・眺望が良い
・プライバシーを確保しやすい
・土地の単価が安い
・日当たりと風通しが良い
・1階部分をガレージとして利用できる
高台に建つ住宅は、遠くの山並みや街並みを一望できる眺望が魅力です。
隣家との高低差によって視線が届きにくくなるため、カーテンを開けたままでも快適に過ごしやすくなります。
傾斜地は平地と比べて土地の単価が安い傾向にあり、予算を抑えながら希望エリアに土地を取得できる可能性があります。
「傾斜地に住宅を建てて後悔」が起きる理由と対策

傾斜地の住宅建築は魅力が多い一方で、以下の注意点もあります。
・建築費が高くなる
・老後の移動やバリアフリー化が困難になる
・法律による制限を受けることがある
・地震や台風などの際に被災リスクが高まる
住宅を建ててから後悔しないためにも、注意点を押さえておきましょう。
建築費が高くなる
傾斜地の建築は平地にはない工事が必要なため、建築費が割高になる傾向があります。
具体的には、造成や擁壁、基礎工事といった地形に対応するための費用がかかります。
予算オーバーを防ぐためにも、土地を購入する前に建築士や施工会社へ現地調査を依頼しましょう。
【関連コラム】:注文住宅で予算オーバーしない費用の決め方|家を建てる費用相場とは
老後の移動やバリアフリー化が困難になる
年齢を重ねると、傾斜地の高低差が身体的な負担になる可能性があります。
家づくりの段階から将来を見据えて、以下の対策を検討してみてください。
・玄関のスロープと手すりの設置
・昇降機や小型エレベーターなどの設置スペースの確保
車椅子での生活や将来のリフォームを想定して家づくりを進めると安心です。
早い段階からバリアフリーの視点をもって間取りを計画してみてください。
法律による制限を受けることがある
土地を購入してから法律による建築制限に気がつくと、希望どおりの住宅を建てられなくなる恐れがあります。
急傾斜地には都道府県ごとに定める「がけ条例」が適用され、がけの高さに応じて一定範囲内で建築が制限されます。
住宅の配置や高さにも影響が出るため、土地の購入前に建築会社に相談して、法律による制限の有無を事前に確認しておきましょう。
地震や台風などの際に被災リスクが高まる
傾斜地は地震や台風が発生した際に、土砂崩れや崖崩れといった被災リスクが高まります。
特に、がけの近くや谷沿いの土地は集中豪雨の際に地盤が緩み、より深刻な被害が出る恐れがあります。
被災リスクを下げるためにも、以下の確認と対策を事前に講じましょう。
・ハザードマップによる土砂災害・洪水リスクの確認
・地盤調査の実施と地盤強度の把握
・擁壁の劣化や損傷の専門家チェック
・地震保険・火災保険の補償範囲の見直し
ご家族の安全を守るためにも、土地の購入前にハザードマップや地盤情報をご確認ください。
【関連コラム】:地震に強い家の特徴・構造、建てる際のポイントを解説
傾斜地の建築費の相場

傾斜地の建築費の相場は以下のとおりです。
| 工事の種類 | 追加費用の目安 | 概要 |
|---|---|---|
| 造成工事 | 50〜200万円 | 傾斜地の掘削・盛土・整地 |
| 擁壁工事 | 100~500万円 | 土砂崩れを防ぐコンクリート壁の設置 |
| 深基礎・杭工事 | 50〜200万円 | 安定した地盤まで基礎を伸ばす施工 |
前述したように、傾斜地の建築は平地にはない工事が必要なため、建築費が割高になる傾向があります。
しかし、傾斜地の土地単価は平地より低く設定されていることが多いため、土地の取得費と相殺できる可能性があります。
土地の取得費と建築費の両方を比較して、総額ベースで資金計画を立てましょう。
「建築基準法」など事前確認が必要な事柄

ここでは、建築基準法などの事前確認が必要な事柄を解説します。
・「がけ条例」による制限、擁壁の安全性確認
・土砂災害特別警戒区域など、その他の制限
購入した土地に理想の住宅を建てるためにも、必要な事柄を把握しておきましょう。
「がけ条例」による制限、擁壁の安全性確認
傾斜地の住宅建築では、都道府県や市区町村ごとに定められたがけ条例による制限を受けます。
制限の内容は都道府県によって異なりますが、一般的な確認項目は以下のとおりです。
・がけの対象は高さ2m超、勾配30度超の斜面が対象となる場合が多い
・一定条件下では擁壁の設置が義務になる
・既存擁壁は専門家による劣化・損傷チェックが必要になる
既存の擁壁がある土地を購入する場合は、建築士に安全性を確認しましょう。
擁壁の老朽化が確認された場合は、建て替え費用も資金計画に盛り込む必要があります。
土砂災害特別警戒区域など、その他の制限
がけ条例以外にも、傾斜地の建築に影響する制限があります。
土地を購入する前に、以下の制限の有無をご確認ください。
・土砂災害特別警戒区域:住宅の新築・増改築が制限され、建物の構造基準が厳しくなる
・土砂災害警戒区域:新築への直接的な建築制限はないが、不動産取引時の告知義務がある
・地すべり防止区域:土地の形質変更や水の排出に制限が設けられる場合がある
土地の購入前に自治体の窓口やハザードマップで指定区域の有無を確認して、建築会社と法律上の制限を整理しておきましょう。
首都圏で傾斜地の多いエリア(神奈川県横浜市・東京都城西地区など)

首都圏で傾斜地が多いエリアを紹介します。
・神奈川県横浜市:坂が多く見晴らしの良さを楽しめる丘陵地帯
・東京都城西地区:世田谷区や目黒区などに広がる起伏の多い地形
・鎌倉・横須賀周辺:海と山が隣接する自然豊かで高低差のある環境
神奈川県は全体的に坂の多い地域として有名です。
横浜市や鎌倉市は住宅地としての人気が高く、平坦な土地の取得は多額の費用がかかる場合が少なくありません。
傾斜地を選択肢に入れると、憧れのエリアでも相場より安く土地を取得できる可能性があります。
エリアの選択肢を広げて、予算内で希望の条件に合う土地を探してみてください。
【関連コラム】:神奈川でファミリー層が住みやすい街はどこ?おすすめのエリアや駅をご紹介、選び方のコツも解説
傾斜地に家を建てる「建築例」をご紹介

actie(アクティエ)が手掛けた傾斜地の建築例を紹介します。
2階に大空間収納のある、暖かくて明るいお家

【事例詳細】:2階に大空間収納のある、暖かくて明るいお家
白を基調としたシンプルな2階建て住宅です。
前面道路の傾斜に沿ってカーポートを設ることで、無駄なくスペースを活用しています。

吹き抜けの大きな窓から光が注ぐリビングには、展示場のように上品なタイル壁を採用しました。
2階の大型収納やファミリークローゼットを充実させて、機能性と心地良さにこだわって設計しています。
ヌックと小上がり畳が彩るジャパンディ空間

【事例詳細】:ヌックと小上がり畳が彩るジャパンディ空間
ダークトーンの外壁と片流れ屋根がおしゃれな外観です。

玄関から扉なしでつながる開放的なLDKが特徴です。
落ち着いたジャパンディスタイルを採用し、窓辺にヌックを設置して寛ぎスペースを作りました。
施主であるN様に住んでからの感想をお聞きしたところ「快適に過ごせており満足している」と嬉しいお言葉をいただいています。
まとめ│傾斜地での注文住宅はactieにご相談を

【事例詳細】:心地よさをデザインした、くつろぎ時間を楽しむ家
最後にもう一度、傾斜地に住宅を建築するメリットをまとめておきます。
・土地の単価が安い
・眺望が良い
・プライバシーを確保しやすい
・日当たりと風通しが良い
・1階部分をガレージとして利用できる
高台に建つ住宅は、遠くの山並みや街並みを一望できる眺望が魅力です。
傾斜地は平地と比べて土地の単価が安い傾向にあり、予算を抑えながら希望エリアに土地を取得できる可能性があります。
本記事を参考に、傾斜地に住宅を建てるかご家族と話し合ってみてください。
actie (アクティエ)では、お客様のどんな小さなご要望にも耳を傾けています。
「住宅の建築にかかる詳細な費用が知りたい」「気になる土地に希望の家を建てられるか相談したい」など、お気軽にお問い合わせください。




















